強迫性障害を診断するには

 

あまり広く知られていない精神疾患のひとつに、「強迫性障害(強迫神経症とも)」と呼ばれるものがあります。これは脳内システムの不調からくる疾患ですが、軽度の症状であれば本人にも周囲にも、病気だと感知されることが非常に少なく、見落としやすいという特徴があります。

 

 

 

 

また、強迫性障害の診断基準にもあいまいな部分があります。「家の鍵を閉めたかどうか、1回以上必ず確認に戻る」「悪いことが起こらないように、自分だけの祈りの言葉を内心で呟いている」「刃物などを見ると凄惨な事故や事件が起こるのではないか、と敬遠してしまう」…など、強迫性障害を診断するためのチェックリストは多岐にわたっているのですが、こういった項目は「それは、ごく普通のことではないか?」と思えるものも少なくありません。

 

 

 

 

 

このように「普通にしていること」「強迫性障害ゆえにしていること」が混ざり合っているために、本当にその行為が病気によるものなのかどうか、と疑問に感じる人も少なくないと思います。

 

 

 

 

一番肝心なのは、自分自身・あるいは周囲の人間が、その行為によって日常生活に支障をきたしていたり、あるいはその強迫観念や不安に過度の心的・体的な疲弊を強いられてはいないか?という点です。

 

 

 

 

現在はインターネット上を少し調べれば、強迫性障害による症例はいくらでも出て来ますし、大変長い自己診断チェックリストを入手することもできます。ですがそういった数々の項目を見て行くとともに、「自分はこの状態をおかしく思う、そして改善したいと思う」そう感じられるかが境目です。

 

 

 

 

自己診断はあくまで自己責任でするものですが、そういったチェックリストを参考にして、少しでも自分に当てはまるものがあり、またそれをおかしいと自覚できるのであれば、精神科や心療内科などの医療機関への受診をおすすめします。

 

 

 

自分自身のことではなくとも、家族や親しい人間に思い当る症状を認められるのであれば、強迫性障害をうたがい、医師の診断を仰ぐのがよいでしょう。